7話十四松のパフェに見る、おそ松制作スタッフのギリギリの戦い。

もうすぐニコ動でおそ松さん9話が配信される。
9話の「恋する十四松」は私も非常に気になっているし若干のネタバレも見てるのだけどその前に。
7話トッティ回で軽く感動を覚えてしまった場面があったので、9話見る前に書いておきたいと思います。9話の十四松周辺の動きを見てしまうとまた評価が変わってしまうかもしれないので。


7話のトッティ話。
兄弟たちを虫ケラ扱いしたばかりか、嘘に嘘を積み重ねていたトッティ。そんな末っ子に対し狂気の復讐に出たおそ松たち。
この反撃シーンはテンポも台詞もインパクトも何もかもが素晴らしくて大爆笑したもんだけど、ここで気づいたことが一つある。
おそ松・カラ松・チョロ松のいわゆる兄松三人が反撃にうってでて、強引にテーブルを移動させて一斉に足を叩きつけたシーン。
このシーンで、十四松のパフェだけは奇跡的に無事だった。



大事なことなのでもう一度言います。
十四松のパフェだけは無事だった!!!!



おそ松さんという作品はそのギャグの危険度から、インパクト狙いの作品と言われがちなところがある。
私も当初は、アブないパロやギャグを連発して話題性を取りに行くこと優先の作品なのかなと思っていた。実際1話やデカパンマンとかは話題性優先で作っていたんじゃないかと今でも思うし、今の人気を見ればその方針は間違ってはいなかったと思う。
だから、おそ松さんで「許されるギャグ」と「絶対にやっちゃいけないギャグ」のラインはほぼ無いに等しいか、仮にラインがあったとしてもそのギャグのふり幅は他の作品に比べてべらぼうに広いはず・・・・・・と思っていた。
女性ファンがよく言うところの、「○○が××にこんなこと言うはずがない!!」「××がこんなこと言っちゃいけない、アニメ版は何も分かってない!!」という言い回しが私は大っ嫌いだが、おそ松さんに限って言うならばそんな腐れた理屈は通用しないと思っていた。
誰が何をどうしたところで笑いを取りに行けさえすれば結構許される、それがおそ松さんだと思っていた。



だけどそれでも、ラインは確かに存在していた。
ギャグのふり幅がべらぼうに広いことは確かだけど、「絶対にやっちゃいけないこと」のラインは確実にあった。
その分かりやすい例がこの、「十四松のパフェを破壊するか、否か」。



仮におそ松さんがインパクトだけを狙いにいく作品だったのであれば、兄3人がテーブルを移動したと同時にパフェをも引っくり返すか、十四松が兄たちの真似をしてパフェもダラダラ口からこぼすか、もしくはチョロ松がコーヒーじゃなくパフェをトッティの頭にぶん投げるなんてこともあり得た。あり得たというか当然の如くそうしただろう。あくまでインパクトを優先するなら。
だけどこの時は誰も、パフェにだけは手を出そうとしなかった!!!



単に作画の問題でやらなかっただけかな?とも思ったけど、この回は結構な高レベルの作画だったし、やろうと思えばそういった行動をキャラにさせることは可能だったはず。
でもパフェは破壊されなかった。兄松たち3人が叩きつけた脚の間に見事にすっぽりおさまりながら、多少揺れはしても倒れることなくその場にとどまったのである!!
(わざわざ揺らす描写まであったのがまた細かいと思った。そして揺れる描写があった以上、制作スタッフがこのパフェを壊すことを微塵も思いつかなかったとは考えにくい・・・・・・ということはやっぱり、敢えてやらなかったと考えるのが正しいと思う)


一体なぜか。
答えは非常に単純明快で、もしパフェが破壊されたらその時点で、笑いより不快度の方が上回ってしまうから。
何と言ってもこのパフェは、その直前まで十四松と一松がおいしそうに食べていたもの。
これを破壊するようなことがあれば、それまでうまく保たれていた話のテンポが止まりかねないばかりか、視聴者の不快感をためてしまう危険性が非常に高かった。


それでなくともこの話は、末っ子トド松ことトッティが懸命に築き上げてきたバイトの人間関係を、完膚なきまでに破壊する物語だ。
人間関係を守りたいがために嘘を重ねて兄弟を虫ケラ扱いしたトッティは、おイタが過ぎた弟として然るべき制裁を兄たちから受けるのは当然としても、その手段は見ての通り非常に過激で限界ギリギリだった。
視聴者が兄たちの反撃に爆笑するか、不快感を覚えるか、本当にギリギリのところで勝負をしていたと思う。キャラも、制作サイドも。
もし誰かがパフェを潰すようなマネをすれば、それだけで視聴者の不快感が笑いのインパクトを上回り、この話の評価は大幅に落ちていたはず(少なくとも私の評価はもの凄く落ちたと思う。せっかくキレイに作りあげたものを潰されるのは、ギャグといえどそれだけで心が痛む)
だけど、テーブルに堂々と脚を乗せて口からコーヒーを垂れ流すというド醜態を見せつける兄3人は、決してパフェには手を出さなかった。見ようによっては倒れないように脚で守っているようにさえ見えた。



巷でよく言われているように、十四松と一松が他の兄弟と比べてスタッフに守られているとか贔屓されているとか、そんなことではない。
よくよく考えてみれば当たり前のことだ。


おそ松カラ松チョロ松の3人にとって、
おイタをした弟(=トッティ)に制裁を下すのは当たり前だが、
無邪気にパフェをほおばる弟(=一松&十四松)を守るのも当たり前だから。



しかもこの直前の殺虫剤のシーン、兄3人が一松と十四松を殺虫剤から守る盾の役割を果たしてるんだよなー・・・・・・その証拠に、兄3人は凄まじい顔芸してるけど弟二人はそうでもないし(ついでに言うと顔芸が一番スゴイのがおそ松とカラ松で、チョロ松はそんな兄貴二人に比べると若干顔芸度が落ちている) さすがにこれは深読みしすぎかも知れないけどw
あと、横取りはギリOKだけど破壊はNG・・・・・・というラインが兄3人の中にはある気がする。何となく。




このシーンを繰り返しみていて、この兄3人の株が大幅に上昇するのと同時におそ松制作サイドの本気度を実感した。
本気で、徹底して、ギリギリの笑いを命がけで取りに来ていると。
5話カラ松事変のアレは、笑いと不快のギリギリのラインを彷徨い、若干踏み越えてしまった結果カラ松ファンのヘイトを買ってしまったんじゃないかと今は思う。
(7話のトッティが悪逆非道を重ねた結果反撃を喰らったように、カラ松も冒頭あたりでいつもの空気読めなさをさらに強調していればあまり問題なかったかも)



ここまで本気で勝負出来るスタッフが、十四松のシリアス悲恋という噂の「恋する十四松」をどう描いたのか。
もうすぐ来るニコ動配信を心して待ちたい。



・・・・・・こんだけ語っておいて後々スタッフインタビューかなんかで「パフェをぶん投げる? いやーそんなこと思いつきもしませんでした、チョロ松にでも投げさせりゃ良かったかなー^^」とか言われたら私は泣く。ブルーレイでチョロ松が投げてたらもっと泣く。


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素戸乃かや子

Author:素戸乃かや子
ガンダムSEEDとミンサガ中心にアニメ・ゲーム・漫画・小説・映画その他何でも色々語っていこうというブログです。
本サイトにて、ガンダムSEEDサイ小説およびミンサガ攻略顛末記連載中!!
pixivにておそ松さんSS(チョロ松中心)、種小説(修正版)を時々投稿しております。
※ゲームに関してはブログ・サイト共々ネタバレ全開です。ネタバレ不可な方は全力で回避をお願いいたします。



アクチュアリーゲットに向けて邁進中。……のはずだったのですが、あまりにもテキパキ行動を要求される時代と環境に嫌気がさし、2008年9月、日本・アンチテキパキ党ブログ開始! そして2015年2月に会社を退職。アクチュアリーからは解放されましたが、現在専業主婦中……


2012年10月、妊娠中期における人工流産を経験しました。
それについても、身体と心が落ち着き次第少しずつ整理して書いていきたいと思います。
現在はSEED小説やミンサガを書きながら、精神の平静を取り戻しつつ、今後のことも考えつつ・・・な状況です。相変わらず周囲の支えが欠かせないです。

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