羊水検査を経て、人工流産を選択する場合について⑥

前回が1年以上前になってしまいましたが、ふと思うことがあったのでやっぱり書き続ける。



※※※非常に生々しくつらく苦しく痛いだけの現実のお話になりますので、ゲーム・アニメ・漫画のカテゴリ目的でご来訪された方でそういった話が苦手という方は、可能であれば回避をお願いいたします。我慢できるという方だけお読みいただければ幸いです※※※



※この記録は、当時書きとめたメモを元に書いております。その時あったことを可能な限り正確に記述する為、心情や感情に関する部分の記述は最小限とし、事実のみを書いております。
(心情・感傷に関する記述を含めたものもいずれ公開するつもりですが、倫理に関する問題が大きいので、今は事実の羅列のみにとどめます。()内の記述は後から書いた注釈のようなもので、それ以外はほぼ当時のメモどおりの記述です。文体がおかしな部分が多々ありますがほぼ、メモのまんまです)
※現行法の母体保護法においては、本来胎児の病気や先天異常を理由とした人工流産は認められていません。
しかし、「母体の健康を著しく害するおそれのある場合」と「経済的理由」によっての妊娠中断は認められており、この理由に沿って妊娠中断を行なうケースが多いです。


**************



2012/10/4
0:56
張りが強くなってきたので、ナースさんに内診してもらう。
(お腹に)力を入れすぎて分からないとのこと……

6:55
ぐっすり寝てしまった……陣痛が消えてしまっていた。昨日の苦労は一体……
これからまた促進剤。

7:00
N先生による促進剤、本日1回目。
全てを投げ出して任せてたら終わった。

8:30
朝食。お通じあり。
限度額の申請書を記入する。気力がすごくなえている。
(とにかく赤ちゃんに会う為に頑張ろうとハッパをかけた)
ナースさんが気をきかせてくれて、α波BGMをかけてくれた。

10:30
本日2回目の促進剤。
女の先生がやって下さった。殆ど痛みがないのはいいが、トイレの時に出やしないか……
赤ちゃんの声が別室から色々きこえる。特に何の感慨もうかばない。
思考が次第に自分中心になっていくのがわかる。
陣痛モニタはMAX45くらいか……


11:50
自分の中で、早く終わってほしいという気持ちと、ずっとまだ何も起こってほしくない気持ちが、せめぎあう。
お通じの感覚があれば降りてきているとのこと……それらしきものは、ないようなあるような。
私は、全てが終わってしまうのが、こわいんだ。

隣にまた妊婦さんが入ってきた。昨日は殆ど誰もいなかった……先生が配慮してくれたんだろうか。



12:45
昼食終了。
一瞬、お通じの感覚が来たと思ったが、ガスだった。要はガスの感覚ではないということか。

隣の妊婦さんが何やら長時間診察?処置?をされているらしく、夫が外に出されている。
昨日からずっと分娩室、私と夫と赤ちゃんが占領してるんだよなぁ。ホント申し訳ない。
隣の人が……お仲間だといいなとか一瞬考えてしまう自分がすごくイヤ。

(この年齢でこの病気の子を産んでしまう確率が1/100だか1/200なんだとすれば、その一つを引き当ててしまった私のお腹の子は、他の、同年代の母から産まれる大勢の子供たちを救ったことになるんだろうか、とかこの時は考えていた。産むか否かの選択には何も関係ないけど)


13:30
本日3回目の促進剤。
少しずつ、頭が出てきているようだ。
叫ぶのに疲れたのか、それとも私の中で何かがあきらめたか、殆ど叫びは出なかった。
夫はまだ戻れないみたい。隣(の妊婦さん夫婦)がまだいる……私らほどではないにしても、かなり切迫した状況のようだ。文字通り、切迫早産のようだが。
(S病院には)色々な人がいる。処置のできる病院は少ないからな……
向こうの叫び声や泣き声はききたくないし、こっちもきかせたくない。そんなものをきくくらいなら、赤ちゃんの声の方がどんだけマシか。

16:05
いよいよひどくなってきた。もうすぐかもしれない。

16:40
破水。+促進剤。これから陣痛がひどくなる。覚悟のとき。


17:20
ひどい陣痛がはじまる。合間合間に十分休みをとらねば。

18:45
夕食終了。
胃の中の、今までしばらく入っていなかった部分にものが入っていく感覚。
陣痛がどんどんひどくなる。意識がとぶという形容は当たっている。
破水前の(陣痛)が子供のお遊びのようだ。

19:40
促進剤5回目投与。1日に投与できるMAXだそうだ。
そろそろ頭が出てきているらしい。子宮口がもう少し開けば……
早くこい。母としての最初で最後の勝負だ。


20:37 赤ちゃんが生まれた。


最後の陣痛から、あまり時間をおかずに子供はこの世に生まれ出た。
そして……産声も上げることなく、おそらく処置して頂いたのだろう。


本人を見た。女の子だそうだ。


生まれる直前、明日のAM中に生まれなければタイムリミットで、その後掻把(そうは)手術に入るという話を聞いた。
そうなれば、子供が滅茶苦茶になるのはもちろん、母体にも影響が出る。
そんな話を夫から聞いた直後の陣痛で、彼女はあわてて出てきたようだ。やっぱりギリギリにならないと動かない、私の娘。
それとも、私のピンチと思って出てきてくれたのか。(優しいのは夫に似たのか)


出てきた赤ちゃんを見せていただいた。手袋ごしにほおをなでたら、号泣してしまった。
まだあたたかいほお。本当にきれいに処置していただいた。



**********(ここまで、当時のメモからほぼまんま抜粋。ここより事後のコメント)



N先生とナースさんには本当にお世話になった。
赤ちゃんをきれいに出していただいたばかりか、ちゃんと箱の中のガーゼに寝かせて、手を丁寧に組み合わせてくれた。周りには折鶴まであった。最初は男の子かと思ったが、女の子だったらしい。
手形を取ろうと思わなかったのは、きれいに組んで下さった手を無理矢理剥がしてしまうのがイヤだったから、ということもあった。
気が動転していたのと疲労と、ボロボロにしてはいけないと思うあまり、ほおぐらいしかちゃんと触ってあげられなかったが、確かにこの時の赤ちゃんは暖かかった。


5回目の促進剤が今日投与できる最大量であり、それでも大きな変化がなければ昨日と同じくまた陣痛室に移され、翌日午前から再び促進剤の投与を始めることになっていたそうだ。そして、翌日午後になっても出てこないようであれば、赤ちゃんは初期中絶と同様に掻把され、身体がきれいな状態で出てくることはなかっただろう。そうなれば母体への影響も避けられず、子宮破裂の危険性も大きくなっていた。夫が心配していたのは、私がそんな赤ちゃんを見た時の精神的ショックと、子宮を傷つけられることによる身体の痛みだった。
現実的に考えて、21時までに赤ちゃんが出てこなければ私は陣痛室に移され、昨夜よりさらに激しい陣痛に一晩耐え続け、翌朝少しおさまってしまった陣痛に絶望しつつ促進剤を入れられることになっていただろう。そうなれば、もう一度頭が出るようになるまでどのくらいかかるか分からず、タイムリミットを過ぎてしまった可能性は高い。
まさにこのタイミングが、赤ちゃんが無傷で出てくるか来ないか、母体が比較的健康のまま分娩を乗り切れるか否かの命運を分ける、最後の局面だった。
……そういった話を夫から聞く前は、正直、今日もまた陣痛室で一晩すごすことになるかと諦めかかっていたのだが。






その後の経過については次回。書ければ。


※あくまでこの経過は私の場合であって、人によって千差万別です。同じようなケースでも、必ずしも同じ経過をたどるとは限りませんので、その点ご注意ください。
ただ、人によって違うといえど、実際の中期人工流産がどういうものかが語られているところがあまりにも少ないので、こうしてブログに吐き出しています。



あれから新出生前診断が導入されたけど、診断可能になるのは妊娠10週ぐらいからなんだそうだ。
妊娠初期と言われるのは妊娠11週までだから……検査結果が出るのが1週間とすると……




どちらにせよ、中期人工流産は避けられないってことなのか?




新出生前診断は、羊水検査に比べると検査自体のリスクはほぼないに等しいし、そこが評価されて導入されたようだけど、でも、中期における人工流産を回避する手段にはならないということか?
……今更気づいたのかよと言われるかと思いますが、どなたかご存知のかたいらっしゃいましたら教えていただければ幸いです……
この件に関しては今も自分の中で、止まったまんまです。




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プロフィール

素戸乃かや子

Author:素戸乃かや子
ガンダムSEEDとミンサガ中心にアニメ・ゲーム・漫画・小説・映画その他何でも色々語っていこうというブログです。
本サイトにて、ガンダムSEEDサイ小説およびミンサガ攻略顛末記連載中!!
pixivにておそ松さんSS(チョロ松中心)、種小説(修正版)を時々投稿しております。
※ゲームに関してはブログ・サイト共々ネタバレ全開です。ネタバレ不可な方は全力で回避をお願いいたします。



アクチュアリーゲットに向けて邁進中。……のはずだったのですが、あまりにもテキパキ行動を要求される時代と環境に嫌気がさし、2008年9月、日本・アンチテキパキ党ブログ開始! そして2015年2月に会社を退職。アクチュアリーからは解放され、たま~に働きつつ専業主婦中……
ツイッター始めました⇒@sharanra11





現在、インペリアル・サガにハマリ中。ミンサガエルマン実装までは無課金を貫く所存。








2012年10月、妊娠中期における人工流産を経験しました。
それについても、身体と心が落ち着き次第少しずつ整理して書いていきたいと思います。
現在はSEED小説やミンサガを書きながら、精神の平静を取り戻しつつ、今後のことも考えつつ・・・な状況です。相変わらず周囲の支えが欠かせないです。

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